株式会社マネジメントソリューションズ(東証プライム7033)は、2005年の創業以来20年間、プロジェクトマネジメントに特化した専門会社として歩んできた。現在、社員数は約1,600名に達し、これまでに支援してきたクライアント企業は累計500社を超える。企業の戦略を現場で確実に実行へと結びつけることを使命とし、さまざまな産業のプロジェクト現場に伴走してきたが、その過程で痛感させられるのは、日本社会におけるプロジェクトマネジメント文化の未成熟さである。
先日、ChatGPTに各国の普及度を尋ねたところ、日本は5点満点中わずか2点という評価だった。アメリカは5点、中国は4点と高く、特に中国は国家主導で体系的な人材育成と普及を進めている。一方、日本では依然として「経験と根性」に頼る現場文化が根強く、マネジメントの知識や技術が組織の共通言語として定着しているとは言いがたい。
しかし、社会の当たり前は時間をかければ変わる。日本取締役協会が20年以上にわたりコーポレートガバナンスの重要性を訴え続けた結果、かつては一部の専門家だけの概念だったガバナンスは、いまや企業経営に不可欠な基盤として広く受け入れられている。プロジェクトマネジメントもまた、同様の道筋をたどることができるはずだ。
そのための第1歩として、昨年「一般社団法人アジア経営研究機構(通称AMRI)」を設立した。プロジェクトマネジメントのみならず、経営教育の民主化へ向けて、無償でさまざまな教育プログラムを提供する。手始めに、YouTubeチャンネル「AMRIチャンネル」をスタートさせた。プロジェクトを成功に導く力は、企業の競争力のみならず、国家の力をも左右する。今後、産官学が連携して普及活動を行うべきである。
株式会社マネジメントソリューションズ 取締役会長
高橋信也