Vol.19 - 2025年8月号
CONTENTS
- FORWARD
- 脳と腸とコーポレートガバナンス 石黒成直(NTTデータグループ、リコー 独立取締役) HTML
- CEO'S EYE
- AI時代の企業価値向上に向けて トランスコスモスの挑戦 神谷健志(トランスコスモス 代表取締役共同社長)
- TOP RUNNER: 巻頭インタビュー
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企業経営の改革者に聞く~トップランナー HTML
時田隆仁(富士通 代表取締役社長CEO)
太田彩子(ベレフェクト 代表取締役)
- PICK UP
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独立社外役員から成る調査委員会の妥当性 八田進二 (青山学院大学 名誉教授)
- SPECIAL TALK: 資本コストを意識した経営
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資本コスト経営の実現に向けて
山道裕己(日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループ CEO)
- LEGENDS & THEIR HEIRS: レジェンドとその想いを継ぐ者
- 馬越恵美子(桜美林大学 名誉教授) × 松田千恵子(東京都立大学大学院 教授)
- SPECIAL ISSUE: 人財戦略とガバナンス
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キリンホールディングスのCSV経営と「人的資本経営」の進化・深化 坪井純子(キリンホールディングス 取締役副社長)
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- PICK UP:略語「超」解説
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DCF法(ディスカウント・キャッシュ・フロー法) 熊谷五郎(日本証券アナリスト協会
企業会計部長)
- OPINION
- ICGN 30周年記念アジア会議
日本におけるコーポレートガバナンスの新たな時代
Jen Sisson (International Corporate Governance Network CEO) HTML
- FEATURES: 会社機関設計の改善に関する提言
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指名委員会等設置会社制度の改善に向けて
淡輪敏(日本取締役協会 コーポレートガバナンス委員会 委員長、三井化学 取締役会長)
太田洋(同 副委員長、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 パートナー)
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- OPINION
- 第三者委員会の有用性と限界を考える 上山信一(ZEN大学 副学長、慶応義塾大学 名誉教授)
- STORIES: M&Aとガバナンス
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公開買付制度の現状と課題 田村俊夫(一橋大学大学院 教授)
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- OPINION
- 経済界の平和への貢献とESGP 桑山三恵子(一橋大学CFO教育研究センター 客員研究員)
- 5 THINGS TO KNOW: コーポレートガバナンス基本ワード解説
- 取締役会の実効性向上とその評価~知っておきたい5つのポイント~ 茂木美樹(三井住友トラストグループ 三井住友信託銀行 フェロー役員)
- CG COLUMN
- 消費減税に逃げ込む政治の危うさ 井伊重之(経済ジャーナリスト)
- LEGAL INSIGHTS
- 成長を阻む「善管注意義務」の壁を越えて
澤陽男(日本共創プラットフォーム(JPiX) 執行役員、ときわヘルスケアサービス 代表取締役)
- INFORMATION
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編集後記
企業のガバナンスや株主提案への注目度が例年になく高まった6月株主総会時期を過ぎ、日本も猛暑の夏となりました。
熱中症予防にクーラーは必須ですが、そうすると気になるのが電力供給。その逼迫しがちな電力需要を更に加速させてしまうのが、昨今の生成AIの普及。同じ事項をGoogleとchatGPTで各々検索すると10倍も消費電力(ワット数)が違い、AIは「電力を爆食いする」存在としても注目を集めています。
先日参加したICGN※イベントでも、AIに関するセッションが開催され、AIのリスクマネジメントや取締役会で検討すべきことなどが、欧州と米国参加者間で盛んに議論されていました。AIは、僅かな追加費用で新たなサービスを提供できる上、知的労働の簡略化による人件費の削減など、コスト面での大きなメリットがあります。その一方で、利活用が先行し、ガバナンス整備が後追いになっている点は、日本を含む多くの国で共通の課題です。
相互関税、DE&I、サステナビリティともども、特にアメリカ発の動向には、しばらく目が離せない模様です
※日本語では「国際コーポレートガバナンスネットワーク」
編集長 丸尾英二