2024年9月 2日
企業経営の改革者に聞く~トップランナー
[トップランナー]浅見正男 × [インタビュワー] 横山美帆 HTML
浅見正男(荏原製作所 取締役 代表執行役社長 CEO & COO 兼 精密・電子カンパニープレジデント)
横山美帆(清水謙法律事務所 代表 弁護士)
取締役会のトップリスクと全社的リスク管理の監督 谷口靖美 (プロティビティLLC 会長 シニアマネージングディレクタ)
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ロンドンで7月に開催された世界的な機関投資家団体ICGNの年次総会に参加した。まず驚かされたこと、それは現地物価の高さだ。歴史的な円安為替(渡英時1ポンド約205円)のせいもあるが、わかりやすい具体例を記載すると500ミリリットルのコーラのペットボトルが420円、ビックマック単品が900円、国内某うどんチェーンのかけうどん小が1,015円と、全て日本の約2倍以上の値段。海外から見ると、日本の長きデフレ経済の累積インパクトが浮き彫りになり、何ともいえない感情を覚える。
明るい希望もある。英国を参考に日本でもCGコードが2015年に制定され、わずか10年間で企業への導入が急速に進んだ。国ごとのガバナンス評価でも、昨年度は豪州につぐアジア第2位だ。企業ガバナンスの向上が海外投資の流入を呼び込み、現在の国内株価高を生んでいる。
企業のガバナンスを高め、稼ぐ力を増して、経済を伸ばす。その好循環サイクルをより回していく。まだまだ山を登り続けなくてはならないだろう。
*ICGN=International Corporate Governance Network
編集長 丸尾英二