早稲田大学グローバルリーダーシッププログラムへの協力[2]

2012/07/09

このたび当協会では、早稲田大学留学センターのグローバルリーダーシップ学講座に講師を派遣いたしました。

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同学では歴史的に見ても、積極的に海外の留学生を受け入れてきました。建学の精神「東西文明の調和」を軸に据えて、グローバルに活躍するトップリーダーを育成するために、このプログラムを設置しました。
このプログラムに、当協会を代表して、卒業生である、髙須武男・副会長(バンダイナムコHD相談役)、弦間明・副会長(資生堂・相談役)に、ご出講いただきました。

7月9日は、「資生堂の国際戦略とイノベーション」というテーマで、弦間明副会長が登壇されました。
1872年(明治5年)に薬局として創業した同社。世界の大手化粧品会社の中でも、薬品に関係したルーツを持つ企業はまれで、ゆえに安全性や品質の高さを維持するというDNAを大切に、今日まで活動を続けてこられました。
また和魂洋才、西洋の科学、東洋の叡智をハイブリッドさせるという考え方があり、戦前より、ニューヨークに進出、ワールドワイドブランドをめざしました。現在では海外売上比率は44.36%を占めるまでになっているそうです。
グローバルに出るときには、コアコンピタンスである、自社の強みを生かしていくことが大切であり、その企業理念に、国際化が埋め込まれていなければならないと語られました。
ご自身の経験では、イタリア現地法人の社長として赴任されました。上司から「イタリアに資生堂を伝えてきてください」と言われ、改めて会社の創業理念を考え直すきっかけになったこと、また日本の良さや悪さも、客観的に見ることができたということでした。

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その後、社長に就任され、国内市場頭打ちの厳しい状況下で、海外の成長を取り込むこと、また新しい価値の創造に取り組まれました。そこで、大胆なイノベーションを行うときは、やはり原点に立ち返ることが必要と実感されたということでした。例えば、中国のようなカントリーリスクの固まりのような国で、先の見えないリスクテイクを行うときには、自らの経営哲学・理念に基づかないと、意思決定はできないからです。
グローバル・リーダーの心得としては、日本の伝統文化や本質を理解して、異文化と融合し、新しい日本人のかたちになる、また人類最初のメーキャップは、部族での秩序を保つものでしたが、混沌(CHAOS)の中からも、エネルギーや勇気が湧いてくるので、秩序と活力を両立させてほしいとのお話しがありました。
また、会社員の生活においても、ビジョンを持ってそのために努力すれば、必ず見ている人がいるので経験を積むとともに、常に理念は大事にしてほしいとのコメントがありました。