早稲田大学グローバルリーダーシッププログラムへの協力[1]

2012/06/25

このたび当協会では、早稲田大学留学センターのグローバルリーダーシップ学講座に講師を派遣いたしました。

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同学では歴史的に見ても、積極的に海外の留学生を受け入れてきました。建学の精神「東西文明の調和」を軸に据えて、グローバルに活躍するトップリーダーを育成するために、このプログラムを設置しました。
米国著名の大学との交換留学(2~3年次)を行うトップリーダー・プログラムの入門編として、全学部生を対象に、東西の比較文化・政治・経済・ビジネスについての講義を行うものです。
講師には、OECD、IMF、米国大使館、中国大使館、世界銀行、などの関係者と経済人が予定されています。
昨今、海外に出て行く若者が少ないとの声もよく聞きますが、参加の学生は、意識も高く、人気の講座ということです。
当協会を代表して、卒業生である、髙須武男・副会長(バンダイナムコHD相談役)、弦間明・副会長(資生堂・相談役)に、ご出講いただきました。

6月25日、ビジネスをテーマに、経済人からの講義のトップバッターとして、髙須副会長にお話しいただきました。
早稲田カラ―(ワインレッドと黒のストライプ)のネクタイで登壇された髙須副会長は、第1部は「個人のグローバル化」として、ご自身の体験から、グローバル・リーダーになるために必要な心得について述べられました。
大学のESSで鍛えた英語を活用し、グローバルでビジネスしたいと考え、入社した大手銀行。英語を使うことのない地方支店への異動。そこで奮起して社内試験を突破し、のちに米国支店への転勤となりました。
その後、マレーシアでの合弁企業への出向など、グローバル・ビジネスの現場で活躍。日本や会社を代表して、意見や説明を求められる場合、文化や教育、知識に精通してこそ、語学は生きる、言葉は全人格を表すものだと痛感されます。
またアジアの人たちなど、ノンネイティブの中では、英語がうまく通じないこともあり、腹を割って、とことんコミュニケーションすることが必要なこと、また転勤や異動の多い会社で、必ずどの部署でも、自分の仕事の足跡を残そうと努力された話も印象的でした。
新たなチャレンジはバンダイでも始まりました。不採算事業の整理を行い、財務状態は改善。しかし社員一人一人が前向きにならないと、会社の業績は良くならないと考え、魅力的な会社作り、社員とのコミュニケーションを大切にしていくことで、社員のやる気を引き出そうと工夫されたお話しがありました。

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第二部では、「企業のグローバル化」ということで、日本企業が競争力を持つために、必要とされる経営システム、コーポレート・ガバナンスについて、スピーチされました。
企業不祥事の発生、また失われた20年と言われる経済の低迷。その原因として、様々な原因はありますが、特に取締役会を身内だけで固める体制を見直さざるをえない時期がきていること、独立した取締役を会社の経営システムに取り入れることにより、会社を自ら律し、効率的に富を築いていくことが、求められている旨、説明されました。
委員長を務められる投資家との対話委員会の議論からも、東証売買高の70%を占める海外投資家の動向は重要であり、彼らからの要求として、経営の透明性や高ROE経営というグローバルスタンダードが求められていることをお話しされました。
また、独立取締役を上場規則や会社法で義務付けていないのも、先進国では日本だけであり、制度の整備も必要であると述べられました。