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コラム:荒御魂を拝す。積極・進取・活動性をとりたてて

2013/05/10

朝涼法律事務所 代表弁護士 森田尚男

 日本経済が長期のデフレーション等に因り低迷する中、大震災と原発事故、領土・領海・領空への侵犯、テロの発生、外国法人等による重要拠点たる土地取得、インテリジェンスの侵害、情報操作等、想像を超える国難が、連続、多重に発生しております。直面危機から日本国家と国民を守り抜く日本国浮上の為に、企業の持続的成長戦略は如何に有るべきでしょうか。


戦略眼と説得的戦略開示

 経営者は、企業の持続的成長に向けて、

  1. 時流を捉える創造性。
  2. ルール創設のため高度でタフな交渉に関与しこれを制する積極性。
  3. 的を得た浮上戦略を立案し、際立ったパフォーマンスを発揮させる戦略性。
  4. 内部統制に於ける意識統一性。
  5. キャッシュを確実に得た実績、今後もキャッシュを確実に得る具体的な可能性。
等、を具備した戦略を敢行しなければなりません。

 経営者は、投資家との関係に於いて、

  1. 財務情報と非財務情報を巧みに織り交ぜ乍ら、戦略概要が長期的に有効に展開する事を説明する。
  2. 中期経営計画、目標、株主資本利益率等の重要指標を毎期記録更新する旨を直接コミットする。
  3. 上記計画、目標、指標記録を毎期達成更新する。
等、投資家の強力な規律付けを進んで引き受け、投資家に戦略の有効性を納得させ、実証して見せる事が肝要です。

 何より日本国企業人代表として晴れやかな気概を持って対峙する事が望まれます。


成長促進、安全保障装置たる独立取締役

 経営者と投資家の間の利害調整局面は、独立取締役の任務遂行を要請します。優れた独立取締役は、経営者の収益性・資本効率性に対する追求心、戦略眼と目利き、への喚起と促しを適時に遂行し、企業価値向上を目論むM&Aの成否判断等に於いて、企業価値の維持向上を指向し企業価値の毀損を防禦する為に的を得た発言を積極的に行います。独立取締役は、上場企業の規律ある経営と成長促進に寄与し、企業経営者側と投資家側双方の安全保障装置となります。

 今後、取締役会に於ける独立取締役の割合比重が高まれば、取締役会の意思決定と監督の機能精度、これを決定付ける事業・財務・ガバナンスに対する取締役全員の戦略眼の引き上げに注目が集まります。

 東証の経営陣は、日本経済界の一部等の反対の中、会社法改正の審議会に於いて社外取締役の義務化を主張し、法制化が見送りとなるや、市場メンバーに対する導入要請を行う等、経済先進国市場開設者としての任務を見事に果たしました。

 勿論、コーポレートガバナンスの様式だけが、経営規律と成長促進の課題ではありません。内外の投資家の信認を得る為にも国際標準様式への迅速対応が要諦です。日本経済成長のインフラ整備の一環として、安倍政権には義務化を強く申し上げたいと思います。


経済界の強力な協働

 我が国が、幕末、諸外国より開国を迫られて以来、今日に至る迄、主権を維持し、主権を回復する為に幾多の困難に遭遇し、多大な犠牲を払つて来たと云ふ歴史事実に思ひを致しますと、日本国を取り巻く今日的主張行動に對しても日本国主権の決定的な制限若しくは喪失を決して招かぬ為の安全保障と防衛に関する法整備を含めた日本国の戦略對応の確立が喫緊の課題となつてゐると考へます。

 改めて申し上げるまでも無く、日本国企業の存立根拠と基盤は、日本の国家主権と安全保障に在り、是等が基底たる事の上にこそ、国際競争力と国際貢献力が永続的なものとなり、国際信認を大きく獲得する事が可能となるもので有ります。

 日本の国家主権と安全保障の確立には、経済成長実現が必要不可分なものであり、経済界に對しては、積極的で規律ある協働に因り、経済成長に向けた経営資源の戦略的投入敢行が要請されます。

 安倍政権は、主権意識と歴史観と国家観に立脚したレジームチェンジを課題に揚げてをられます。日本国経済界としても、時には、この課題実現を支へる支援言論を公に発するべきと考へます。

 日本国経済界に身を置く企業人には、日本国の伝統、文化、主権と安全保障、自由主義経済価値の為に、正しく、確りとした歴史観と国家観に基づく根本姿勢を粘り強く固める事、日本国経済の継続的な国際競争力の根幹となる人的資源とエネルギー資源を確保する為の日本国安全保障戦略への積極貢献行動を執る毅然とした知性的任務敢行が求められてをります。

 取引の成立判断は経済の核心、主権連動への敏感性はコーポレートガバナンスの最前線でありませう。

「この地は、朝日夕日の来向ふ国、浪音の聞えざる国、風音の聞えざる国、弓矢・鞆の音聞えざる国、大御神の鎮まります国ぞ」

 天照坐皇大御神が伊勢の地にお鎮まりになつて2017年になります。皇大神宮御正宮の傍らの第一別宮に大御神の荒御魂をおまつり申し上げてをります。連綿と続く誇り高い日本国の企業人たらむと決意為る。